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不動産投資雑記

不動産事件簿Vol.3

不動産投資
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内覧したらほぼ半額?ワケアリ物件とワケアリ入所者の内乱

不動産王
不動産王

この記事を監修する不動産王wです。

独身時代は高年収サラリーマンとして働きながら、その社会的地位を武器に節税目的でワンルームマンションを12室保有。2018年に法人化し、サラリーマン時代の貯蓄を元手に戸建て投資を開始しました。現在、保有件数は30戸を超え、不動産関連の手取り収入はサラリーマン時代の収入を軽く超えています。都心から地方都市に移住、フルタイム勤務の妻をアラサー副業主夫として支えています

このシリーズはワタクシ不動産王が遭遇した不動産投資をしていれば、まぁまぁの確率で遭遇するであろう事件を備忘録としてご紹介するものです。読み物としてお楽しみください。

実際のより具体的な不動産投資(築古住宅のリノベーション賃貸)の中身が伝わるかと思います。

今回は購入時からいきなり怪しさ満点、入居者トラブルでもバタバタの長編です。よろしくお付き合いください。

物件情報

  • エリア:ベッドタウン
  • 築年数:45年
  • 構造:木造戸建2階建
  • 購入金額:150万円
  • 実質利回り:16.00%

購入までの経緯

今回のた物件はアットホームで見つけました。

サイトでの売値は280万円であった。近隣相場の半額程度の価格なので気にはなっていたが、色々と懸念点があったので実際に見てみて判断しようと思い内覧することに。

懸念というのは

  1. 旗竿地なので、駐車場の確保が微妙(駐車できたとしても縦列で2台)
  2. 敷地の一部が借地権が入っている
  3. 敷地内に水路あり(水利組合絡みの条件)

ざっとこんなところが気になった点である。

旗竿地とは、道路から通路を介して接続している形状の土地です(手前に隣家通路を通して奥もにも家屋、ちょうど旗のような形ですよね)。

メリットとしては、価格が安いことと固定資産税が安いことが挙げられます。

デメリットとしては、通路部分の活用がしにくいことや日当たりが悪くなりがちであることが挙げられます。

また、通路部分の一部でも2mを切ると再建築不可となり原則建て替えは不可となります(土地の評価額はガクッと落ちる)。

その昔土地の税金は道路に面する間口の幅で徴収されていたの。だから古い町並みでは京町屋のような間口が狭く奥行きが長い区画割が多かったのよね。しかし、現在は土地の評価額は路線価と面積で計算されるため、間口の広さは税金に影響しないのよ。

ちなみに瑕疵担保責任免責(瑕疵担保責任免責とは、売主が物件を買主に引き渡した後に、物件に欠陥があった場合でも、売主が買主に対して責任を負わないとする契約条項のことです)とのことであった築古物件だとよくある話なので、まぁ状況次第かと。

2020年より後は

  • 瑕疵担保あり:契約不適合責任免責(物件引き渡し後に、物件が契約書に記載されている内容と異なっていた場合、または、物件が通常の使用に耐えることができなかった場合、売主が買主に対して責任を負う)。
  • 瑕疵担保なし(免責):有姿不適合責任免責(上記解説通り)

の条項が該当しますね。

\スーモのアンケートもよろしくね!/

いざ内覧

電話で不動産屋さんに問い合わせて早速内覧。黒縁メガネが印象的な営業マンさんが案内してくれた。

まず、玄関にたどり着くまでがとても大変だった。というのも植木や雑草が生い茂っていて、通路部分が見えない状況、、、まぁこの手の物件あるあるではあるけれどこれがなかなか厄介なのよね。

植木をかき分けて、なんとか玄関にたどり着いた。黒縁眼鏡マンは当然スーツに革靴の営業スタイルだったので、少し同情w

玄関から見た通路
ようやくたどり着いた玄関
通路のAfterも貼っときますね

室内は家財がそのまま置かれており、量もかなり多かった。ご高齢のかたが住まわれていたようで、古い箪笥や壺などが室内に散乱している状況だった。うん、これももう慣れたw

間取りは5DKだった。いつものように売りに出された経緯を聞くと相続で、できれば年内に売りたいとのことだった(この時点で12月ですけど、、、💦)。

例の懸念していた借地部分に関しては通路部分の一部が隣地のお寺所有の土地らしく、2mを確保するために50cmほどの幅を借地にして借りているとのことだった(借地料は年間1万円)。

水路は土地の下を通っているらしく、水利組合との取り決めで基本的に水路の上に建造物は建てられない(現状は水路を避けて建築しているので問題ない)。

水利組合は、都会じゃ聞きなれないかもしれないけど水路の管理・整備や水害の予防などを行う組織よ。歴史は古く明治時代に農業用の灌漑や水害防止のために設立され、現在も地域の水利事業を担っているのよ。

旗竿地でも、西側はお寺と公園で抜けており、北面の通路横も月極駐車場で抜けているのでかなり周りの環境が激変しない限り、現状かなり日当たりが良い立地だ。ここもクリア。

新たな問題としては、トイレの水が流れにくいそうなので、おそらく配管の取り換えと給湯器の寿命が来てるのでこれも対応しないといけない。リフォーム代がかさむパターンか?ちなみにガスはプロパン。

ここで突然大家の小噺(プロパンガスって高くない?)

プロパンガスはあまりいいイメージがない方が多いのではないでしょうか?
でも実は、容積あたりの効率は都市ガスを圧倒し、火力もかなり強い。
効率がいいということは金額は安いはずだが、なぜか高いイメージもってません?

それにはカラクリがあって、プロパンガス会社は競争が激しいので営業活動が盛んなのだ。

営業活動にはコストがかかりますよね。一時期の携帯電話会社みたいなもので、給湯器やガスコンロ、配管工事を無料にするからうちで契約してください!とかエアコンなどあまり関係ないものまでセットで付けてくる会社もあるらしい。

建前上は無料で付けると言っても、月額の料金でそれらを回収しないと会社が傾きますからね。結局ユーザーから如何に搾取するかを第一に考える業界というヤツである。

ちなみに純粋にプロパンガスのみを契約した場合も月額料金は特に変わらないそうだ。

その代わり無料で工事してもらった場合は、15年間の契約期間が必須という話らしい。

私の保有物件では極力プロパンガス会社からの無料での工事は断っており、入居者に不利益が被らないように心がけている(うん、大家の鑑ですなw)。

自費で工事、給湯器を設置しているので、契約期間の縛りがなく自由に切り替えができる。

色々大変そうなので値切り交渉はせずに帰ろうとしていたところ、黒縁眼鏡マンから『これは秘密なのですが、、、』と一つの情報が・・・

内容は中々に衝撃的で、内覧した方だけにお伝えしてほしいとのことで、

黒縁眼鏡君
黒縁眼鏡君

売主さんから伝言を承っておりまして、、、こちらの物件150万円で大丈夫だそうです!

不動産王
不動産王

え、大丈夫じゃねーよw?投げ売り!?しかもバナナのたたき売り状態ですやん!?

しかし一旦冷静になって考えようと、とりあえず、返事はせずにその日の内覧は終了。しかし私の心は大きく、確実に揺らいでいたのである。

購入するの?しないの?どっちなんだい!?

自宅に戻り色々検討した結果、リフォーム費用がかなりかかりそうな事からその話は2,3日寝かせていた。

そんなある日、母親から「例の物件どうなった?」と電話があった。

不動産王
不動産王

値引きされて150万で買えるらしいけど、

色々大変そうやから今回は見送りかな?

おかん
おかん

「半額とかめちゃお得やん」

「お手伝い要員(身内)の家から近いし

リフォームも手伝ってもらえるし買ったらいいと思うよ」

と畳みかけてきた。さすが値引きに敏感な文化圏にお住まいなだけはある。しかも、意外と的を得ているような気もする。

うたた寝しながら考えていたが、やれそうな気がしてきたのでとりあえずリフォーム業者を新規開拓しつつぼちぼちやってみようと決断した。

早速黒縁眼鏡君に連絡して無事150万円で購入することとなった。

その後、黒縁眼鏡君には色々物件を紹介される仲となったが、その話はまた別の機会に。

今回のリフォームは手ごわいぜ

今回のリフォーム内容は簡単には以下の通り。

  • 庭の植木伐採・雑草処理(自分と甥っ子たち)
  • 庭の物置撤去(なんでも屋さん)
  • 庭の残置物撤去(自分となんでも屋さん)
  • 玄関ドア取り替え(畳屋さん)
  • 和室の畳表替え(畳屋さん)
  • コンセント・スイッチ交換(個人手配)
  • 洗面所・トイレリフォーム(水道屋さん)
  • 浴室リフォーム(浴室塗装屋さん)
  • キッチン入れ替え(自分)
  • 3部屋をLDKとして壁ぶち抜き(畳屋さん)
  • 全部屋クロス張り替え(畳屋さん)
  • ガス給湯器交換(給湯器交換専門業者)

ざっと書いただけでこれなので、室内に関してはほぼフルリフォームだね、うん。

業者選定と人件費フリー素材wの使いどことだ!

業者を探せ!大手はなぜ大手なのか?闇しかございません

まずは業者探しなのだが、身内の家が近所のガス屋さんに給湯器交換を頼んだことがあり、その業者(地域の○阪ガスの下請け企業)の営業マンを紹介してもらい、キッチン、浴室、洗面のリフォームを見積もってもらった。

私の中では3点のリフォームで100万円前後であれば頼もう思っていたが、実際出てきた金額が250万円だった。はいダメーw

お値段異常〇トリじゃないっすか?って思ったら、そのガス屋の近くにお金持ちが住む住宅街があるため、高くともみんな頼むのだと推測。

まぁ、給湯器の値段とかリフォームの価格相場を即答できる一般人なんて、うちの身内除いてほぼ居ないwので仕方ない面もあるが、人を騙して喰うメシは旨いかい?と思ってしまう。

まぁ、会社自体の問題なので個人を責める気はありませんけどね、、、

また、そのガス業者は見積もりの際も最初は250万を出してきたが、値下げをお願いすると同じ内容ですぐに180万円になった。

他の記事でも書きましたけど、不動産業界って一発がデカいのでほんとにこういうのザラにあるんですよ💦

リフォームも下請けに流すのでおそらくその業者は注文入るだけでかなりの額を中抜き、、、闇ですね。思わずうっぷんが文字に滲み出てしまいましたw

ちなみに給湯器はキンライサーとか正直屋で見積もり取るのが正解です。倍くらい金額違います

ちなみにそこの業者のショールームはかなり立派で10mはあろうかという吹き抜けで、夜でもピカピカ光っていて、かなり儲かっているなあと前を通る度に思います。

保険屋とか銀行とか『そういう』儲け方しているところって決まって、一等地にご立派なビル、広告バンバンですよね。

はい、きれいな夜景が社畜たちの命の灯で形作られているのと同じく、それらもマネーリテラシーの弱みに付け込んだユーザーから搾り取った利益で成り立っているのです。

業者を探せ!小回りきくって最高、頑張れ親方!

おっと、話を戻しましょう。

他の業者を探していたところ、たまたま折り込みに畳屋さんのチラシが、、、普段なら目にも留めないのだが、表替えが良心的な価格で載っていた。確か表替えが1枚2,800円とか(中国産いぐさ)だったと思う。襖の入れ替えとかもかなり安かった。

早速その業者に連絡してみると、なんとリフォームもしているとのことなので、畳以外にも部屋のぶち抜き、クロスなども現地見積もりを一緒に依頼することにした。

やっぱ持ってるなw追い風キター!

後日、業者さんこと畳屋のおっちゃんと一緒に、あーだこーだ言いながらリフォームの箇所を確認してもらっていたところ、なんとそのおっちゃんの同級生が当時私がしていた仕事(激レアw)と同じ仕事をしているとかで、かなりその話で盛り上がった。

このおっちゃんとも結局長い付き合いなっています。

このおっちゃんただの畳屋かと思いきや、リフォームの部門も詳しく、その場で概算の見積はもちろん、より安い方法や仕上げ方を提案してくれる超有能ハイスペックおっちゃんだった。

結局、リフォームはその畳屋さんメインでお願いすることとした。

他の業者としては、個人的にお願いした電気屋さん、トイレなどの水回り業者さん、お風呂の塗装屋さん、残置物撤去のトラックをお願いした爺さん集団の「何でも屋さん」である。

リフォーム始めるよー

便利屋集団登場

まずは、家の中の残置物撤去と庭の掃除から始めることにした。

タンスなどの大型家具はかなりの量があったため、何でも屋さんに頼んだ。

ついでに庭の物置小屋(手作りの木製でかなり大型だった)の解体も依頼した。

業者さん(爺さんは4人、4Gだw)で丸一日、全部で10万円しなかったので、かなり助かった5Gじゃなかったから安かったのかな?w

まぁここでも、おかんの値切り交渉が炸裂しての結果ではあるんだけどね。ほんと相手がかわいそうなぐらいエグイ値切り交渉、脅迫、寸劇?だ。

時代遅れの4Gかと思いきや、ヨボヨボにみえたが最新5G機種も真っ青のパワフル性能でかなり力持ちだった。都会のジジババとは素地が違うと痛感させられた。

粉砕!玉砕!大伐採!

さて庭の木の伐採のためにチェーンソーと電動ノコギリを購入。

近所の甥っ子3人(当時中高生)を招集して、庭の掃除のバイトをしてもらった。(一応バイトだから小遣いはだしたぞ)

満載の植木

軽自動車に庭木を満載にして近くのゴミ焼却場に1日5往復💦ゴミ搬入は平日のみだったので、2週間ほどの間、ほぼ毎日往復。

植木満載軽自動車は無事受付のお姉さん馴染みになりました。

地域で違いはあるが、そこの焼却場は100kg未満だと無料で引き取ってくれたので、毎回ギリギリ100kgを目指して費用節約。この積み重ねが利回りを向上させる。

焼却場では、20mくらいの深さのある焼却炉直接ポイポイ放り込むので、ストレス解消にいいよw

私は中途半端な高所恐怖症なので、少し手前から投げていたが、甥っ子たちは楽しそうにやっていた。

また、庭に大きな松の木(2階の屋根くらいの高さ)があったので、その伐採を甥っ子に任せることにした(何度も言うが私は高所恐怖症)。

ただ高いだけだと自分で根本から伐採すれば良いのだが、生えている方向が隣の家に向かっているため、根本から伐採すると確実に隣の家を破壊!?することになるので作戦を練ることに。

作戦A:紐で引っ張りながら伐採

作戦B:木に登って上から順番に伐採する方法

協議の結果B案が採用されたが、私は高所(以下ry

実行犯じゃないや、実行役は木登り得意な甥っ子(末っ子当時中1)松の木の上に登ってもらい上から切ることにした。

流石にチェーンソーは危険なので手のこで切ってもらおうと思っていたが、なかなか時間がかかるのと、腕が持たないとのことで、チェーンソーを使いたいとのことであった。

確かに相手は松だしそりゃそうか、、、しかし未来ある若者に万一のことがあってはならないので、チェーンソーの使い方や緊急時の身のこなしなどを一通りレクチャーしてから作業開始。

するといとも簡単に30分ほどで大きな松の木は切り株を残すほどまでスッキリした。意外な場面で甥っ子の才能を発見するのであった。愛すべきバカだとしても林業業界はキミを待っているぞ、安心しろ(失礼w)

松の木の伐採作業

箱の中身はなんだろな?

物件に残置物があると処分も含めて中身改めをすることになるのだが、中でも印象的だったのは防衛大学校の卒業記念品(獅子の置物)である。

すごく立派なものだが、確かに親がこれを残しても、子供はいらないよなーとか、思った。よく残置物で売主が残していくものとしては、こういった親の卒業記念品や昔のアルバムといった思い出の品々(子供からの手紙とか)である。

結局親が生きている間もこういったものは見返すことなく、また捨てることもできず、どんどん物が増えていって親自身も片付ける体力がなくなり、かといって子供もそんなものが残されているとは知らず、相続の際に自分の家に持って帰ることもせず、ものが増えたまま売却するケースが多い。

そんな他人の人生のまとめを垣間見ることができるので、改めて自分の人生についても考えさせられ、今のうちにしかできないことをどんどんやっていこうと思うのであった。

あ、基本金目のもの狙って家探ししてますwこれ基本!

黒ずくめの集団が、、、

いや、コ〇ン的な事件じゃないですけど、物件の中で残置物の片付けをしていると、スーツ姿のお兄さんが何人か物件の周りをうろうろしているのに気が付いた。

一瞬怖い人かなーとか思っていると、お兄さんたちはコンベ(メジャーね)で間口の寸法を計測し始めた。これはちょっと様子が違うな?と思い、外に出て声をかけると

「この家って売りに出されてます?」と聞かれた。

どうやら、まだ売りに出ていると思って他の不動産屋が物件を調べにきたということだった。

既に売却済みの旨を伝えると、先越された!と言って残念そうに帰っていった。

業者が見にくるくらいお買い得な物件だったようだ。また、間口の寸法はやはり気になるところなんだなと思った(再建築可不可の話)。

リフォーム開始!粉まみれの青春

一通り残置物の撤去が終わり、内部のリフォームを開始。

昔ながらの5DKを今風の3LDKに変更するのだが、ぶち抜く続きの3部屋のうち、1部屋が和室だったので畳は処分。

しかし、ものを捨てるのもタダじゃない。畳屋さんに廃棄を依頼することも可能(1枚1500円)だったが自分で処分すればタダだ(人件費なにそれオイシイの?)。

そこで焼却場に搬入したら、畳は1/3にしないと焼却場で引き受けてくれないとのことであった。ガッデム!!

今まで、畳をカットしたことはないので、色々調べたらノコギリで切る方法があった。手ノコだと全然歯が立たなかった。ちょうど電動ノコギリがあったので、それで切ろうとしたが、なかなか歯が入っていかず、昔の畳で湿気を吸っているのとでかなり重く、8枚切るのに3時間!?くらいかかった。

まあ、業者に頼むと12,000円なので、時給4,000円くらいの高額バイトだと思って頑張った。切るたびに畳から数十年分の粉じんが舞った。

ようやくの思いでカットした後、例の焼却場に畳を積んでピストン運搬した。焼却場のお姉さんにも、枝の次はカット畳を運んできたので、少し笑われたようだ。

もしかしたら、揚げる前のから揚げのような男が現れたからかもしれないが、細かいことは気にしないでおこう😭

リフォーム!リフォーム!!リフォーム!!!

 キッチンも丸々交換するのだが、これも業者に頼むと安くても50万円は掛かるので、自分で交換することにした。セパシステムっていう画期的なキッチンを見つけた。

これはすでに組み立てが完了している完成品で、基本的にそのまま据えつけるだけで作業が完了できる初心者向けの商品。

大きいサイズの場合は、コンロ部分を流し部分を別々にして送ってくれるので、運搬も基本的には1人でも可能なのだ。金額も10万円程度と有名メーカーの1/3ほどである。

面材も色々とラインナップがあり部屋のイメージに合わせやすい。

古いキッチンを取り外して、このセパシステムというキッチンを導入。

レンジフードについてはコンクリート壁のコア抜き(コンクリートの壁や床に穴を開ける工事)が必要だったため、スリムタイプをこちらで準備して業者には取り付けのみ依頼(3万程度)した。

キッチンパネルは業者に5万円ほどで依頼したので、最終的にはキッチンについては20万円ほどで見違えるように綺麗になった。

ガスレンジについては展示品を安くオークションで仕入れて、自分で据えつけ、ガス管の接続のみプロパンガス屋に依頼した。古いキッチンは木の部分はカットして処分し、ステンレスの部分は鉄屑屋さんに引き取ってもらった。

キッチンBefore
キッチンAfter

浴室については、先の物件でもお世話になった、浴室専用の塗装屋さんに頼んだ。

今回はステンレス浴槽だったので、浴室の壁パネルと床シート施工、鏡の取り付けを依頼して35万円ほどであった。鏡を横長タイプにしたり、壁の面材を木目調の少し高いものにした。

昔、主流だったステンレス浴槽(角張ったデザイン)は、湯冷めしにくく耐久性が高いといったメリットがあるそうだ。

ただ、流線型にしにくいとかの難点で今はFRP浴槽が主流となっている。

ちなみに一部でステンレス浴槽ファンもいるそうで、今でも限られたメーカーで新品購入も可能だそうだ。どこにでもマニアというかファンはいるもんなんですね。

風呂Before
風呂After

洗面所もまるっと洗面台を新調して、クロスも全部張り替えて綺麗になった。10万円ほどだった。

洗面所Before
洗面所After

一番お金が掛かったのはLDKのぶち抜き大工工事で100万円ほどだった。当初は3部屋に分かれていたため薄暗い感じだったが、1部屋になったことで明るくなり大空間LDKが誕生した。

クロスは平米単価1,000円切る金額でやってくれた。アクセントクロスも採用してモダンな雰囲気に仕上げた。これで入居者付けの際にも好印象となるだろう(第一印象大事!)。

また、玄関ドアも昔のもののままだったので、最新式ドアに変え印象UP&防犯性能も安心。

じつは玄関は物件内覧の際に一番最初に触れるところなので、そこが綺麗だと他の物件との差別化が図れるのだ。

再登場 玄関Before
玄関Afrer

基本的に水回り(特にトイレとキッチン)はみんなリフォームする部分なので、他物件差別化は難しいが、あくまで私個人的感覚にはなるものの、コスパよく差をつけるとすれば玄関のリフォームは必須だと思っている。

費用としては20~30万円ほどだが家賃だと3ヶ月分くらいなので、ケチって空室期間を長くするくらいなら、この程度の出費は広告費とでも思えばよい。

電気工事士の人はジモティーで依頼したのだが、スイッチコンセント1箇所1,000円とかだった。

結局交換箇所が多かったので、1日で作業代5万円くらいになった。

部材はこちらで手配、当時は電気工事士の資格は持っていなかったので、日当5万円と考えると単価良いなあとか思って、電気工事士の資格を取ろうと思った(作業中に色々聞いてやり方を教えてもらった、我ながら抜け目なしw)。

ちなみに一番単価が良いなあと思った業者は窓ガラスやさんであった。先の物件で窓ガラスの交換を依頼したのだが、1枚2万円(作業費込み)で商品代は5,000円もしないくらいだった。

業時間としては30分もないくらいだったので、時給換算3万円!?輸送中にしょっちゅう割れたりとか何かあるんかな?

さて、かなり大掛かりなリフォームであったものの、最終的に300万円ほどで仕上がった。予想していたこととはいえ、物件価格の倍くらい掛かった(まぁ、今回は物件の仕入れ値が安すぎなのだがw)。

全部業者に依頼すると700万円ほどなので、我ながら上出来だったと思う。これぞ動く不動産投資の醍醐味。

入居者募集!またしてもトラブルメーカー襲来!?

ようやく入居者募集

この物件の募集は地元の不動産屋、すっかりおなじみウチコミジモティーで募ることにした。

地元の不動産屋に依頼する際は、あらかじめこちらで間取りや賃料などの資料を作成して持ち込むと、広告掲載が早くなるので可能な限り準備することをおススメする。

基本的に不動産屋は成功報酬型なので、いくらネットに物件情報を掲載しようと内覧や希望者からの問い合わせ対応をしても、契約に至らなければ1円も発生しない。

契約に至った場合のみ、入居者と大家から各賃料の1ヶ月分を上限に仲介手数料を得ることができるのだ。

時々大家さんから広告料(AD)プラス1ヶ月とかをもらっているケースもある。そうすることで不動産屋はその物件を優先的に広告を打ったり優遇してくれるのだ。

そう、良くも悪くも世の中カネなのだ。

賃貸借契約の手続き自体は書類仕事で長くても1時間ほどの簡単なものなので、知らない人は短時間で仲介手数料10万とか稼いでるなとか思うかもだが、その報酬を得るまでには見えない経費が掛かっているです。だからちょっと優しい目で不動産屋を見あげてね。

不動産屋をやるのには、協会に納めるお金や免許維持費などのラニングコストも掛かっている。(営業保証金1000万円か協会供託金の預託)宅建士は必須。

ラクに見えるけど、ほんとにラクな仕事なんてないなんて言わないよ絶対~だけど、軌道に乗るまでは何かしら頑張りどころが必要なんですね。皆さんは最短コースで行きましょうね!

話が逸れちゃいましたが、今回の物件はジモティーで入居者が決まりました。

しかしまぁ、この入居者がなかなかに厄介な人だった💦

入居者運に不安を感じる今日この頃・・・

1組目の入居者さんは、60歳くらいの夫妻とチワワ3匹だった。

いきなり先制パンチが飛んできたのだが、初期費用が一括で払えないので分割で良いかという話から始まった。

事情を聞くと前の物件で犬を黙って飼っていたのが大家にバレて強制退去になったそうだ。

しかしまぁ人当たり良く、事情も汲んでとりあえず入居してもらうことにした。

やられた!よくあるぼったくり業者

これは入居者さんのトラブルとは関係ないのだが、ある日トイレが詰まったということで、ネットで検索した緊急対応してくれる業者を手配したところ、浄化槽への管が詰まっているという。

実際に土を掘って見てみないとわからないと言われた、この時点で作業代は5万円くらい。

トイレが使えないのも困るし、この状態から他の業者と相見積もりする時間もなくそのまま掘削してもらったところ、庭の南天の根っこが管を突き破って中に入り込んだことが原因であった。

この事件以来、購入物件の庭にある南天は必ず根枯らしすることにしている。南天の根っこはかなり広範囲に根を張るのでくれぐれもご注意を。

そのまま作業してもらい管を交換した後に作業代を聞いたところ28万円だった。はいやられました、作業完了後のぼったくりです。

なんとか交渉して20万までになったが、水のトラブルで緊急対応しますっていうネット検索で上位に出てくるところはほぼボッタクリなので注意した方が良い。(経験者は語る・・・が、諸説あります💦)

水道業者は必ず、物件の市町村の水道局のホームページ記載の指定業者一覧から選ぶ方が身のためである。

おや?入居者の様子が・・・

実はこの入居者、家賃支払い期限に振り込まれないことも多く、毎回電話で督促する状況が続き、かなりストレスがたまる日々を過ごしていた。

さすがに毎月何回も督促するのにも疲弊してしまい、入居して約1年後に管理会社を挟んで督促などのストレスから少しでも解放されようと考えた。

管理費は賃料の5%+税で、入金管理〜督促もやってくれるという内容であった。

管理を任せてからストレスフリーで暮らしていたのだが、管理会社から連絡。

入居者が家にケーブルテレビを引きたいので許可の書類を記入してほしいと言われた際には、さすがにカッチーンと来て

不動産王
不動産王

「家賃の滞納を解消しくれないと許可しません!」

と言ってやりましよ、優先順位!

ちなみに、ご主人は駅前の居酒屋によく通っているそうだ。居酒屋に行く金があるなら、優先順位!!家賃の代わりにチワワ売り捌[ピーー(自主規制)]

家賃滞納する人は往々にして物事の優先順序をつけられない人が多い。優先順序がつけられないから、入ったお金をすぐに外食や娯楽のものに使ってしまう。

余ったお金で家賃など本来最優先で支払うものを後回しになってしまうので、最終的には金がなく破産の道に進んでしまう。

まぁ、チワワ[ピーー(自主規制)]まで思っちゃうのも理由があって、まず家賃滞納半年ね、それでもニコニコ大家さんは怒りをあらわにせずに淡々と、督促してましたよ、はい。

『今週中には~、、、』からの実際の支払いはなし、挙句に財布落とした等の言い訳?(会社休むのに親戚が次々死んでいくレベルの不審な言い訳なので到底信用できませんけどね・・・)

結局、最終的には「今週中に支払うって言ってるじゃないですか!ほんと勝手ですよね、こっちの事情も考えてください」とか言われて、年甲斐もなくぶち切れしてしまいました。

さすがに普段温厚に接していただけに向こうさん黙っちゃいましたけどね。まぁ、ぶち切れたところで事態が好転するわけもなく、今後は感情を持たない大家マシーンとして生きようと心に誓いました。

ぶち切れその後は

結局、その後は管理会社が入居者に家賃保証に入ってもらっていたので、それで補填はされていたものの、トータルの家賃未回収金としては50万円ほどとなった。

退去費用なども含めると家賃保証会社からの補填金は100万円オーバーだったので、その人は100万オーバーの負債を抱えた上、連帯保証人との関係性も悪化することだろう。

今後家を借りることも難しくなるだろうが、自業自得としか言いようがないですね。

連帯保証人は奥さんの知り合いのような感じの年配の女性のようだが、こちらから2回ほど支払督促の内容証明を送っている。

最終的にその入居者は弁護士を使っての強制退去となった。

家賃保証会社はこういう人がいるから存在しているのだと改めて痛感した。

また、平気で嘘をつく人間が年齢に関係なくいることもこの時初めて経験するのであった。

それ以降の物件では、なるべく家賃保証会社をつけることにしている。

その後、問題児の行方は不明である。。。ちょっとした事件だな。本当に色々ありますね。

普通なはずなのに神降臨?

さて、とりあえず気を取り直して再募集をかける。

今度は管理会社経由で賃貸募集をしたところ2週間ほどで問い合わせがあった。

その時点ではまだ、前の問題児が残していった木材や仕事道具がまだ庭に置いている状態だった。

処分見積もり費用約5万円、、、どこまで迷惑かけるんじゃチワ[ピーー(自主規制)]

その問い合わせの方は、不動産屋さんの個人事務所として使いたいとの話で、残置物を自分で撤去する代わりに賃料を1万円下げてほしいとのことであった。

部屋の中のクロスも一部剥がれてきていたので、その手配もしないといけないなーと思っていたが、直接電話すると、その修理も自分でしてくれるとのこと。

こちらとしても大変ありがたいと思い、1万円値引きの家賃で入居が決まったのであった。

現在も滞納なく住んでくださっている。

前が前だっただけに、普通のことだが神が降臨したような思いです。

まとめ

さて今回の物件エピソードはいかがでしたか?自宅のプチリフォームにも使えるお得情報も満載でしたが、色々ありすぎて不動産投資もほんとに大変だなぁと思いました。

利回り3%とかだと任せっぱなしってのもできるんでしょうけどね。考え方次第ですね。

不動産王様、今回も超大作のご寄稿ありがとうございました。次も待ってるよw

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