宅地建物取引士(宅建士)ってなに?
この記事を監修する不動産王wです。
独身時代は高年収サラリーマンとして働きながら、その社会的地位を武器に節税目的でワンルームマンションを12室保有。2018年に法人化し、サラリーマン時代の貯蓄を元手に戸建て投資を開始しました。現在、保有件数は30戸を超え、不動産関連の手取り収入はサラリーマン時代の収入を軽く超えています。都心から地方都市に移住、フルタイム勤務の妻をアラサー副業主夫として支えています
不動産関係の資格と言われてまず思い浮かぶのが宅建士だと思う。正式名称は「宅地建物取引士」といいます。
不動産取引において、宅建士にしかできない業務があるので、不動産業界では重宝される存在なのだ。
では宅建士にしかできない業務とは何かというと、
- 重要事項の説明
- 重要事項説明への署名
- 37条書面への記名
である。
「重要事項説明」とは、取引で理解すべき所定の事項が記載されています(フォーマットが決まっています。契約書とは別に交付されます)。「重説」(じゅうせつ)と略して言います。
「37条書面」とは、契約書に入っている場合もありますが、引き渡しの時期とはお金のやり取り、契約不適合責任についての取り決めなどが記載されています。契約不適合責任についてはこちらの記事で説明しています。
不動産屋さんをやるには5人に1人以上の割合で宅建士を置きなさいというお上からの通達があるので、宅建士の資格を持っていると不動産屋への就職が有利になる上、少しの給料上乗せが見込める。
ガソリンスタンドでも危険物取扱者の資格持ちが必要とか、結構各業界ではこの手の縛りは多いですよね。
意外と知られていないが銀行などの金融機関でも宅建士の資格持ちは、土地建物の担保評価の際にその知識が役立ったりと実益面でも有効な資格なのです。
じゃあ、不動産屋さんとかの従業員は全員がその資格を持っているかというとそうではない。
私と仲のいい不動産営業マンは6回ほど落ちている😭ほど案外難しい試験なのだ(受験者数は20万人/年以上、合格率は約15%~18%の比較的狭き門)。
試験内容
試験の内容としては以下のような範囲からの出題となり、合格ラインはマークシート方式50問中、31~38問を正解する必要がある。
- 民法等
- 宅建業法
- 法令上の制限
- その他関連知識
中でも「民法等」については出題範囲が広範囲のため、体系的な勉強をしなくてはならず暗記では中々厳しい。
勉強法(私のケース)
勘のいいい読者の方はここまで読んで私が宅建持ちってことには気が付いたかと思います。イエイw
一般的に、宅建士の勉強は初心者の場合は500時間程度必要だと言われている。仕事をしながらの場合は、仕事の日2時間、休みに6時間勉強したとして約半年は掛かりますね。
私の場合は、ちょうど勉強をし始めた時、本業が暇だったということもあり、食う寝る以外の時間はほぼ宅建の勉強時間に充てることができた。実は勉強できる子なんですw
勉強期間で言うと4週間程度であった。正確な勉強時間は測っていないが、大体300時間程度かな?
勉強方法としては、一通り基本テキストを流し見して基本テキストで分かりにくい部分をYoutubeの無料講座で理解するって感じでした。
使用したテキストは以下の3冊ですね。
- 出る準宅建士重要ポイントで出題傾向の把握
- 民法に関してわからない部分は民法のテキストで理解を深める
- 過去問10年分を3周する
- 市販の直前予想問題集を解く
の順で行った。ちなみに過去問3周目の頃は問題を覚えていたのもあり、毎回満点を取れていた(実際の試験でも満点合格だった)。
Youtubeは「宅建みやざき塾」にずいぶんお世話になりました。
資格試験アルアルかもしれませんが、宅建士の問題は時々面白い登場人物出てきます。(私の時も面白い問題が出題され、試験中笑いを堪えるのに必死でした)
それがこれです。巷では2018宅建試験サイコパス三銃士と言われてるようですが。
- 「試験受かったらこの家あげるよ」って言ってた後、その家に放火する奴
- 隣の家の屋根壊れそうだからって勝手に直しといて修理代を貰おうとする奴
- 「2度と勧誘の電話するな」と言われたから電話はやめて直接家に訪問する業者
その他の年でも、ドロドロ相続問題や離婚問題が出てくるので、これから受ける方は笑いの耐性を身につけて受けられた方が良いと思います。いや、それは言い過ぎかw
免許申請
無事試験に合格しても、宅建士としての登録をしなければタダの人です。宅建士として名乗るには免許の交付を受けなければなりません。交付手数料もかかります。こういう資格他にもまぁまぁありますね。協会への供託金ですw
私の場合は実務経験ゼロだったので、まず登録実務講習を受けなければなりませんでした。
講習自体は1日講義を受けて終わります。宅建士の大先輩の先生が実務に関する講義をしてくれるので、とても充実した内容でした。と言っても、覚えているのは『宅建士は結構儲かりますよー』っていう話でしたけどw
特に春先は稼ぎどきでベテランの人だとバイトにもかかわらず月収100万円以上稼ぐ伝説的な宅建士おばさんもいるとか。
ヨタ話はほどほどにして、、、実務講習後は都道府県に免許の申請を行います。
申請後、2ヶ月程すると顔写真付きの免許が届き、晴れて宅建士の仲間入りとなります。
ちなみに6回落ちてた私の不動産屋の営業マンは、私と同じ試験も受けていたそうです。
しかし、その試験でも少しのところで落ちたそうです😭
私が初回受験で合格したので、かなり驚かれてました。なんかごめんなさい💦
宅建士を活かしてバリバリ稼ぐぜ!!・・・アレ?
で、不動産投資家がなんとなく宅建士になってみたものの、実際に資格を使う機会(重要事項書面への記名)は無いですw
ただ、不動産屋のことや契約書の記載事項については、一通り理解できるので、勉強して無駄はなかった感じですかね。
契約で絶対に押さえておくポイントも分かるようになりました。
何より、不動産屋さんとの話のネタになりますね。(ウチの兄貴にはお前は鶴瓶さんか!ってくらいいろんな知り合いがいるよなって言われてますw)
ちなみに自己所有の物件を売却したり購入したりする際は、宅建士の資格は不要です。
あくまでも、商売として他人の物件を売買仲介する時に必要な資格として認識するので良いと思います。賃貸仲介では不要です。
逆に言うと1回の売買でも将来にわたり業として行うものであれば引っかかりますので、ニホンゴムズカシイネ
また、不動産屋(売買の仲介)をやるにはさらに「宅地建物取引業」という許認可が必要です。これについてはまた後日お話ししたいと思います。
まとめ
不動産王さんいつもありがとうございます。できればこの必勝法を馴染みの営業マンさんに教えてあげてくださいw
こういうのをサラッと趣味みたいにとっちゃう不動産王、そこにシビれる!あこがれるゥ!でございますな。
もし宅建士を目指している方がいればぜひこの勉強法を取り入れてみてはいかがかしら?Youtubeで学習なんて、、、時代ですなぁ。じみじみ。