持ってるだけでざっくざく スワップポイントってなんだ?
スワップポイントとは、FXにおいて、通貨の売買によって得られる利益とは別に、ポジションを保有することで得られる利益のことです。
スワップポイントは、2つの通貨の金利差によって発生します。例えば、日本円を売って米ドルを買う(USDJPY買い)と、2023年現在、日本円の金利が低く、米ドルの金利が高いため、スワップポイントとして金利差分を受け取ることができます。
逆に、日本円を買って米ドルを売る(USDJPY売り)と、スワップポイントとして金利差分を支払うことになります。
スワップポイントは、各国の金利状況(いわゆる政策金利)や市場の金利動向によって変動します。また、FX会社によってスワップポイントの設定も異なるため、スワップポイント目当ての売買をするならスワップを含めた取引条件を比較検討することが大切です。
もちろんレートの変動による為替差損は発生しますが、基本的に中長期ポジションを保有する投資スタイルとなるため、売買戦略や通貨の選択については少し考える必要があります。
狙い目は高金利通貨
高金利通貨で特に人気な通貨ペアは新興国通貨であるメキシコペソ、アフリカランド、トルコリラなどがあります。この中でも私が一番お勧めするのはメキシコペソ(MXNJPY)です。
トルコリラなどはその高金利ゆえに一時期一世を風靡しましたが、情勢不安等の要因が引き金となりトルコリラ自体の価値が激減、得られるスワップポイントよりも、為替差損による損失の方が大きくなって大損といういわゆるトルコリラショックのような事件!?も起こっています。
特に新興国は政策金利を上げることで国内のインフレを抑え込む、外貨を獲得するということですが、裏を返せば金利をそこまで上げなくては海外の投資家から見向きもされなくなってしますということです。ゆえにスワップポイントが大きいからという理由だけで、投資先を選ぶのは危険です。
私がメキシコペソをおススメする理由は高金利(本記事執筆時点で10%超え)通貨でありながら、地政学的に世界最強の経済大国アメリカの隣に位置しており、アメリカの経済成長の恩恵を受けやすい状況にあるといった点です。
また、原油等自国の資源も豊富であり、新興国の中では失業率やインフレ率についても比較的落ち着いている印象です。また、ここのところは特にメキシコペソ自体が強く、安値で仕込めた方はスワップに加え為替差益ので含み益となっていることでしょう。
以下に過去10年程度の円に対するトルコリラ、アフリカランド、メキシコペソの値動きを示しますが、メキシコペソの安定感(メジャー通貨と比べると変動は大きいかもしれませんが・・・)が見て取れると思います。
何よりメジャー通貨よりも価格が低いので保有するためのコストも抑えられるので、初心者でも保有しやすいと思います。
トルコリラ円(TRYJPN)
アフリカランド円(ZARJPY)
メキシコペソ円(MXNJPN)
・・・トルコ円えぐぅw
どういう買い方が理想的か?
当たり前ですが、底値でがっつり買い付けるのが一番理想ですが、それができれば、スワップなんてちまちませずにそれでメシが喰えますw
いまメキシコペソ自体が強いと言いましたが、買い場としてはちょっと躊躇するところになります。(売るとなると金利差損で毎日マイナススワップになっちゃいますので、対円に対して高金利通貨でスワップを狙う場合は買い一択となります)
この先過去最高値に向けてぐいぐい上がっていくならどんどん買っていけばよいのですが、長期目線で考えれば、4~9円くらいの値幅でレンジの動きを想定しておいた方が無難だと思います。
上がればその時に売ってしまう選択もできますが、下がってしまってはじっと我慢の塩漬けにせざるを得なくなります。
なので、あくまでスワップ目的かつ早く投資を始めたいって方は積立方式が良いと思います。いわゆるドルコスト平均法ですね。
先ほどのレンジで安値圏では買い付け額を増やして高値圏では買い付け額を減らす等すればよりメリハリが効いてよいと思います。買いだけでホールドであれば指値をばらまいて放置して、たまに証拠金の維持率を確認する程度で運用できるでしょう。
メキシコペソのおススメポイント
新興国の中では抜群の安定感!高金利!安い!これにつきますね
執筆時点でのとある国内証券会社(レバレッジ25倍、1,000通貨換算)でのスワップポイントと必要証拠金月利を試算してみました。対抗馬は最近金利を上げまくってる先進国の代表米ドルとの比較です。
通貨ペア | スワップポイント | 必要証拠金 | 月利 |
米ドル円 USDJPY | 160円/日 | 55,131円 | 8.7% |
メキシコペソ円 MXNJPY | 25円/日 | 3,102円 | 24.2% |
ファ!?ってなりませんか?持ってるだけでこの月利とか銀行なんか裸足で逃げ出しますよ。当然必要証拠金ギリギリとか無茶なことはないので、例えば証拠金に10倍余裕を持たせたところで、年の利回り30%近くいきますよ。
これでもまだ銀行にせっせとお金を預けておきますか?資金こそ多く必要ですが、国際的な基軸通貨である米ドルでも銀行よりよっぽど金利は良いですね。
ただし、銀行さんが進める外貨貯金とかは、ほとんどが手数料で持っていかれるのでそっちの方がよっぽど悪徳だと思っています(あくまで個人の意見であり以下略)。
よくある質問
Q:スワップポイントはどこで確認できますか?
A:各証券会社のアプリやホームページで公開されています
Q:海外ブローカーでもスワップ運用はできますか?
A:海外ブローカーよりも国内証券会社の方がスワップ条件がよりことが多く、入出金の手数料等を考慮すると国内証券会社の方がおすすめです。
Q:スワップはどこのブローカーも同じですか?
A:ブローカーによりかなりの差があります。売りも買いもマイナススワップとかもあるので持ち越しには注意しましょう。
Q:スワップはいつ付与されるのですか?
A:スワップポイントは、各営業日のクローズ時点(夏時間:午前6時、冬時間:午前7時)に付与され、1年365日分付与されますが、土日・各国の祝日があると付与日数が変則的になります。 受渡日が変則的になると、付与日数が「3日分」「4日分」と通常時以上に付与されるケースがあります。
Q:おすすめの証券会社を教えてください
A:記事が間に合ってなくて申し訳ありません、主に国内の証券会社についてまとめたものを追記する予定です。各社のスワップポイントについては以下の表をご参照ください。
米ドル/円のスワップ一覧 (1万通貨あたり) | ||
会社名 | 買いスワップ | 売りスワップ |
SBIFXトレード | 196 | -189 |
GMOクリック証券 | 188 | -191 |
外貨ex byGMO | 186 | -206 |
186 | -217 | |
DMM FX | 185 | -188 |
外為どっとコム | 185 | -188 |
178 | -203 | |
LIGHTFX | 172 | -172 |
トライオートFX | 172 | -212 |
FXプライムbyGMO | 165 | -230 |
163 | -204 | |
セントラル短資 | 160 | -195 |
ヒロセ通商 | 90 | -205 |
マネーパートナーズFX | 69 | -212 |
まとめ
FXには売買による為替差益で儲ける以外に金利差益によるスワップポイントでこつこつ儲ける方法もある。
おすすめはスワップ条件の良い国内証券会社でメキシコペソの長期保有です。